たしかに癌の手術ではありませんので、あわてて手術をする必要はありませんが、いざ手術を受けると決めたなら早めに済ませたい気持は皆さん同じと思います。
術前検査で特に問題なければ、病院の手術予約状況を参考に手術日が決まりますが、おおよその手術の待機期間は、受診後2週間から1月程になっています。
(受診された時点での手術室の空き状況では、1週間ほどの待機時間で手術ができることもありますが、特に緊急性がなければ仕事の都合などをできるだけ優先するように致しております)
もちろんその間に、"カントン"という、腸が戻らない状況になれば緊急手術が必要ですので、その際は速やかに病院へ連絡を入れてください。
それ以外は今までどおりの生活を送っていただいて結構ですが、風邪など引かないように、体調を整えておく必要はあるでしょう。
註:手術の2週間前はインフルエンザの予防接種も控えてください。
大手術とは言えないヘルニアの手術ですが、やはり最低限の術前検査は必要です。
血液や尿検査、心電図、胸のレントゲン写真などを行いますが、もちろん何か異常が見つかれば、そちらの精密検査が必要になります。
ヘルニア自体が大きな場合や腸管以外のものが脱出している可能性のある場合、カントンしたため緊急手術手術が必要な場合などは、超音波検査、CT検査などの更なる精密検査も医師の判断で行われます。
局所麻酔の場合は必要ありませんが、全身麻酔や腰椎麻酔での手術を予定した場合は、手術までに麻酔科の先生の診察を受けて頂きます。
尚、仕事の都合や、家庭の事情などで、どうしても手術を急ぐ必要がある場合などは可能な限り相談に乗りますので申し出てください。病院の手術室などの都合も考慮し善処致しますが、ご希望に添えぬこともありますこと、ご了承ください。